「霜降」は、二十四節気のうち暦の上の十月下旬頃から立冬までを指し、初めてしもがおり、秋もいよいよ深まり、冷たい冬の足音が忍び寄るころを言います。しかし、成都で霜が降りることはありませんでした。秋の深まりは、木々が徐々に枯れ葉色に変わることからそれとわかります。 四川大学の北門は大学のいわば正門で、門を入ると両側に蓮池があり、五月には美しい花が池一杯に咲きました。その蓮池が枯れ葉色になり始めたころ、群れ飛ぶ「白頭」をよく見かけます。熟れた蓮の実をついばみに来ているようでした。この鳥は、日本では沖縄にしかいませんが、成都では一年中、朝早くから大きないい声でさえずっていました。
(2009.3.5)(82×53.8)
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