2016/12/30

2016年7月「爲華忙」展覧会作品紹介 その10 紫荊花と黄腹山雀

紫荊花は香港の市の花で、市の旗には図案化したこの花が描かれています。南中国から東南アジアまで広く見られる花で、日本ではムラサキモクワンジュ(紫木椀樹)とかソシンカ(素芯花)の名前で知られています。四川大学構内にもたくさんあり、花の季節が楽しみでした。赤紫、ピンク、白と、いずれも蘭のような華やかで大きい花を、枝の先に次々に咲かせます。枝の左右には、羽をひろげたチョウの形をした葉が行儀よく並んでいます。

黄腹山雀は、中国南方にはよく見られる美しい小鳥で、四十雀の仲間です。花の蜜をよく食べに来ます。青いのはオスです。(2009.7)(51.5×73)

2016/12/29

2016年7月「爲華忙」展覧会作品紹介 その9 柿と尾長


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 国慶(こっけい)(せつ)の休みに西安(せいあん)を訪れました。西安の城壁も立派に修復され、観光地としての整備が進んでいるのに驚嘆しましたが、新たに唐の文化を追体験できる広大なテーマパーク「大唐(だいとう)芙蓉(ふよう)(えん)」が、唐代の遺跡「芙蓉園遺跡」の北側に造られていましたので、行ってみました。園内には楼閣、湖、庭園、劇院など唐の都が再現されていました。庭園を散策していましたら、尾長(おなが)の群れに出会ったのです。赤く熟した柿の木が何本かあって、そこに十数羽が群れていました。尾長は色も姿も美しく、飛んでいる姿はほんとうに絵のようなのですが、珍しいほど声が悪い鳥です。(2008.12)61.5×93.5

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