2017/03/14

2016年7月「爲華忙」展覧会作品紹介 その15 葵


2008年5月12日、四川省汶川市を震源とする大地震が発生しました。成都は沖積平野に位置し、地盤が揺れを吸収したそうで、大きな揺れはありましたが、壊滅的な被害は免れることができました。それでも学内には、しばらくの間各建物の点検補修などのため、テント村が設けられ、屋外生活を余儀なくされた学生、教職員が多数いました。特に大学東区は古い宿舎や校舎が多く、黄薇さんのアトリエのあった建物も天上が落ちたりして立ち入り禁止になりました。その一角で葵が花をつけていました。可憐なゆらぐようなその風情に、地震の大きな被害への祈りに似たものを感じました。 (2008.6.29)(27×37.6)

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